旅行ブログ(第13回 エジプト旅行記 カイロ・ルクソール​)

第13回目の旅行ブログは、「エジプト  カイロ&ルクソール旅行記」です。11月に3泊5日でエジプトへ1人で旅行してきました。およその日程は以下の通りです。

1日目 羽田=>ドーハ=>
2日目 カイロ着=>ルクソール   (ルクソール泊)
3日目 ルクソール観光   (ルクソール泊)
4日目 ルクソール=>カイロへ移動 (カイロ泊)
4日目 カイロ観光   
5日目   カイロ=>ドーハ=>羽田 

   
エジプトは1回は見るべき国だと思ってたのですが、街がきれいでないとか、ボッタクリが多いとか、人がうざいなどネガティブな情報が色々な人のブログに書いてあり、すごい行きたい国という訳ではありませんでした。ただ確かにピラミッドは人生で1度は見てみたかったし、航空券価格やスケジュールも良いものが見つかったためエジプト行きを決断しました。さて今回はどんな旅になるのでしょうか。

<1日目・2日目>
羽田からドーハを乗り継いでカイロまで行き、さらにエジプト国内線でルクソールまでの2回乗継ぎの大移動となります。仕事が終わり一度自宅へ戻ったうえで、羽田発の23:30発の便に搭乗です。


まずは羽田からドーハまでJALに搭乗です。海外へは久し振りにJALの搭乗です。


まずは羽田~ドーハは約12時間のエコノミークラス空旅です。深夜便でしたがあまり寝れませんでした。映画などを見ながらもう少しでドーハに到着です。


ドーハの街並みが見えてきました。


ようやくドーハに着きました。この熊さんはカタール旅行以来の3ヶ月振りです。昔はドーハ空港は大きい空港ながら人は疎らでそんなに乗継ぎ客はいないため空いていたのですが、現在はカタール航空が急激に路線を拡大したためかなり混雑する空港となってしまいました。


ドーハ空港は非常にきれいな空港で個人的に世界で一番好きな空港です。空港内にはこんなオアシス空間もあります。


さて次はドーハ~カイロまで約3時間の搭乗です。ほぼ満席でした。


ようやく日本から約18時間を掛けてエジプトのカイロ国際空港へ到着です。この後カイロからルクソールまでエジプト国内線に乗り継ぐのですが、乗り継ぎが悪くカイロ空港で7時間待ちとなります。


第2ターミナルに着いてからエジプト航空国内線の第3ターミナルへ移動するのですが、全く案内板がありません。他の人のブログやGoogl Mapを頼りに、何とか第3ターミナルにたどり着きました。徒歩5分ほどですが全く案内がないため迷うはずです。第3ターミナル出発階はこのスロープを登った先にあります。


7時間待ちですが、第3ターミナルはバーガーキングと小さいカフェがあるだけです。さらに空港Wifiがエジプトの携帯番号登録が必須の為、Wifiが利用できません。e-simを入れていたのですが通信インフラが悪いのか、Google検索はできるのですがページがなかなか開かない。3Gとか2G時代の10年以上前の通信環境のようでかなり遅い通信環境です。カイロ空港の通信環境が悪いだけなのかと思ったのですが、エジプト滞在中はずっと遅かったです。空港の外に出ると「タクシー?タクシー?」と何人も大声では話してきました。また自動販売機で何か買おうと立ち止まっていると、近くに座っていた若い男性が声をかけてきました。自動販売機の説明をされてチップを要求されそうだから無視をしていたのですが、立ち去ったと思ってたら今度はこの男性の同行女性(彼女?)が声をかけてきました(苦笑)。エジプトって、やはり言われている通りチョット面倒くさそうだなぁと感じた瞬間でした。


カイロ空港での7時間待ちと、カイロ~ルクソール間の約1時間のフライトを終えてようやくルクソール空港に到着しました。日本を出てから約24時間経過していました。空港からホテルまでタクシーで行こうと思い、タクシー乗り場に行くと何人ものドライバーから「タクシー?」と声が掛かりました。エジプトではタクシーメーター等はなく全て交渉制なのですが、一番最初に来た若いドライバーに「ヒルトンルクソールホテルまでいくら?」「700ポンド(約2,100円)だ」。事前調査では約200ポンド(約600円)が相場ということが分かっていたので、約3倍以上の料金を吹っかけてきました。こういう時は相場より安く言うことにしています。「高すぎる、150ポンド(約450円)でどう?」と言うとそんな金額じゃ行けないよという不満顔で去っていきました。その後、その料金を聞いていた別ドライバーから「俺ならその金額(150ポンド)で行ってやる!」と言ってきたので、そのドライバーにお願いすることにしました。強面のドライバーで不安だったため、「150ポンドだよね?まさか150USドルじゃないよね?」と言ったら、「I’m serious!」と返ってきたので信じて乗ることにしました。強面のドライバーでしたが、至って安全運転で無事にホテルまで約15分で到着しました。チップ込みで200ポンド(約600円)を払ったところ満面の笑顔でした。



ホテルは「ヒルトンルクソールリゾート&スパ」です。ホテル入口はセキュリティもしっかりしており安心です、


ホテルの正面玄関です。(写真は翌日の日中に撮ったもの)

<3日目>
今日はルクソールの終日観光です。


まずはお楽しみのホテルでの朝食です。


さすがヒルトン、種類も豊富にあり色々食べれそうです。昨日の夕食は抜きだったのでお腹がすいていました。


朝食は無難にクロワッサンやソーセージ、チーズなど。この後フルーツ類などをお代わりし、かなりお腹いっぱいになりました。


朝食レストランから外に出てみるとこのような素晴らしい景色が。プール越しに見えるのは王家の谷の山々です。




ヒルトンルクソールですが、さすがの有名ホテル、画になりますね。


ヒルトンルクソールの横に流れるのは、有名なナイル川です。

さてこの日はルクソールの1日観光です。ルクソール1日観光のオプショナルツアーを予約するか迷ったのですが、時間に制約があり英語ガイドだったため諦め、行き当たりばったりの交渉でタクシーをチャーターすることにしました。ホテルを出るとすぐに「タクシー?」との声が掛かりました。周りにタクシードライバーが5人くらい集まってきて「王家の谷に行きたいんだけど、、、」「往復で1000ポンド(約3000円)だ」。昨日の空港~ホテルまでと距離はあまり変わらないのに片道150ポンド、往復で300ポンド(約900円)だったとしても、3倍以上を吹っかけてきました。私も嘘ぶいて「昨日は空港からホテルまで片道100ポンド(約300円)だったよ」と応戦したところ、その場にいた5人のドライバーが「マジか?」みたいな顔をしてました。そして「王家の谷だけじゃなく、その他に王妃の谷、ハトシェプスト女王葬祭殿、メムノンの巨像の4ヶ所に行きたい」と言ったところ、「30USドル(約4,500円)でどうだ?」と言ってきたので、1日のオプショナルツアーが5000円程度だったため良いかなと思ったのですが、「20ドルで!」と応戦したところ、「25ドルではどうだ?」「OK!」ということで、最終的に25ドル(約3,800円)となりました。ちなみにエジプトはエジプトポンドの他にUSドルも普通に流通していますが細かいUSドル硬貨のお釣りとかはありません。エジプトポンドは最近下落しているため、地元の人たちはUSドルのほうが嬉しいようです。


人の良さそうなおじさんがドライバーになりました。エジプト人は運転が荒いと聞いていたのですが、交通量も多くない中でかなり安全運転で終始時速40kmくらいで運転していました。ルクソールは都会ではなく、日本の小さな田舎都市のような感じです。


20分くらいで、まずは王妃の谷に到着です。入場料は220ポンド(約700円)です。ここに「ネフェルタリ王妃の墓」という有名なお墓があるのですが、金額は別途に2500ポンド(約7500円)掛かります!!。この「ネフェルタリ王妃の墓」は保護が主目的のため、1日あたりの入場制限人数があり、さらに激高な入場料を課していますがそれだけ見る価値があるということ。見たかったのですが、チケット売り場の人に聞くと残念ながら現在は閉鎖中とのことでした。


王妃の谷は、ファラオの妻や王子、王女が埋葬されている場所です。朝一に行ったため、観光客もほとんどいなく空いていました。




一つのお墓の中に入ってみるとこのような壁画が残されています。約3000年前に書かれたものということで神秘的な気持ちになります。


色も鮮やかに残っていますね。30分ほど見て回ったあとドライバーさんと合流し、次のメムノンの巨像へ向かいました。


10分ほどで到着です。空地みたいな場所にありました。無料ですが2~3分で見終えました。


次はハトシェプスト女王葬祭殿です。ここはルクソール観光では有名なスポットなので行ってみたかった所です。


ハトシェプスト女王葬祭殿に到着です。入場料は440ポンド(約1,300円)です。エジプトでは入場料やスーパーやタクシーや乗り物まで、エジプト人用の価格と外国人用の二重価格となっています。


この電動カートで奥のハトシェプスト女王葬祭殿まで行けるようですが、数百メートルで有料だったため歩くことにしました。




ハトシェプスト女王葬祭殿は古代エジプト唯一人の女性ファラオ、ハトシェプストが造営した葬祭殿です。ここは1997年にルクソール事件という大規模なテロが起きた場所でも知られています。歩いていると小学生の遠足スポットのようで、色々な小学生に囲まれて「フォトOK?」と言われてしまいました。外国人一緒に写真を撮るのがブームのようで、1人と撮っていると次から次へと押し寄せ、結局数十人の小学生と次々に写真を撮りました。一通り見た後ドライバーさんと合流し、次はルクソール観光の目玉の「王家の谷」へ向かいます。


王家の谷に到着です。入場料が750ポンド(約2,300円)で、約60基ある墳墓のうち好きな3つに入ることが可能です。この3つはチケット売り場で選ぶ必要はなく、墳墓の入場口で係員に入場券を見せて穴あけパンチを一つ入れてもらう仕組みです。なお、日本で有名なツタンカーメンのお墓は別途700ポンド(約2,100円)掛かります。ツタンカーメンも見たかったので合計1450ポンド(約4,400円)を支払いました。この後、チケット売り場から王家の谷の入口まで500mくらいあり緩い登坂で電動カート(約10人乗り)があったので、20ポンド(約60円)の乗車料を払い乗ってみることにしました。偶々周りに観光客がいなくて、私1人だけを乗せた若いドライバーが助手席に座れと言いました。「1人だからVIPだ。この席はファーストクラスだ。」というようなことを言って、王家の谷の入口に着いたとたんチップを要求してきました。「チップいくら?」「5USドル(約750円)だ!」。は?電動カート乗車料が60円なのになぜ750円もチップをよこせと?たった500m運転しただけで?このエジプト人の金の執着に呆れて怒りながらチップを払わずに降りました。今まで日本人含め5ドルを払ってしまった人が何人もいるだろうなと思います。このエジプト旅行でボッタくられそうになったことは何回かあったのですが、そのうち怒りを感じたのが2回あったのですがこれがそのうちの1件です。こんな有名な場所で公的に仕事をしておきながら過大なチップを要求するなんて、他の国よりエジプト人は金に汚い人もいると感じた出来事の一つでした。


さて気を取り直して墳墓を見学です。きちんと勉強をしていかなかったため、どの墳墓が良いとか全くわからず適当な墳墓に入ってしまいました。きちんとおススメの墳墓を予習して入れば良かったのですが後悔しました。皆さんが行かれる際はぜひ予習をして見るべき墳墓を見てください。ここはたまたま入ったのですが、保存状態も良く壁画も色鮮やかでした。


周りでは英語ガイドを付けた観光客の人たちが熱心に説明を聞いています。日本語ガイドであれば付けたかったです。


王家の谷の地図です。この中から3つの墳墓を選んで入れます。(別料金の墳墓あり)


こちらは有名な「ツタンカーメンの墓」です。別料金を支払いました。


ツタンカーメンの部屋には、ツタンカーメンの本物の黒いミイラがいました。写真を撮ると呪われそうなので写真に残しませんでした。ツタンカーメンは思ったより小さくて子供のようでした。部屋自体は狭くすぐに見終えたのですが、約2,100円の価値があるかと言えば微妙なところです。
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王家の谷を上のほうまで登っていきます。




また別のお墓にはいっていきます。適当なお墓に入ったため、誰のお墓か忘れてしまいました。王家の谷を1時間以上周ってタクシードライバーさんと合流しホテルまで帰りました。エジプト人は気性が荒いかと思ってたのですが、このドライバーさんは非常に優しい感じで物静かで運転も安全だし、さらに無理やりお土産屋に連れていくこともなく、チップを要求してくることもなく、非常に良い人でした。エジプト人にはこう言う良い人もいるんだと感じられました。「明日はカイロに移動だよ」と話したら、「明日も空港まで送ろうか」と言ってくれたので、明日の空港送迎もお願いすることにしました。今日は約4時間くらいのチャーターでしたがチップを多めに渡しホテルで降ろしてもらいました。


ホテルの部屋で少し休憩した後、午後はカルナック神殿とルクソール神殿へ向かいます。ホテル~カルナック神殿は約2km、カルナック神殿~ルクソール神殿は約3.5kmということで、いずれも歩いて行きたいと思います。


ホテルから約20分ほどでカルナック神殿へ到着しました。カルナック神殿は、テーベの守り神のアメン神に捧げるために造られた神殿とのことです。


広大な神殿で非常に高さもあり、大昔にどうやって建築したのだろうかという謎が深まるばかりです。




柱の1本1本もかなり巨大です。エジプト史好きな人や遺跡好きな人には非常に興味深い建築物ですね。カルナック神殿を1時間ほど見回ったあと、次はルクソール神殿まで3.5kmほど歩きます。


ルクソール神殿まで行くローカルな道です。小学生くらいの子供が笑顔で何人も「ハロー!」と声をかけてきます。ルクソール神殿近くになると観光馬車が何台も通り過ぎたのですが、馬車の運転手から馬を指さしながら「マイ フェラーリ。チケット売り場はそっちじゃない、馬車に乗らないか?」と道中で通り過ぎる馬車の十人以上から同じ声がけをされれました。馬車を指してフェラーリってあの高級車だろうけど何のジョークだ?と思って考えてると、フェラーリのマークが馬だという事に気付き「なるほどね」と一人でほほ笑んでしまいました。またGoogle Mapを見てあと数分でチケット売り場に着くのは分かっていたのですが、売り場はそっちじゃないと言って逆方向に乗せて遠回りさせようという魂胆は騙される人も多いだろうなと感じました。やはりエジプト人は侮れません。


約1時間近く歩いてルクソール神殿に到着しました。入場料は500ポンド(約1,500円)です。




ルクソール神殿は「The エジプト」という感じです。ここのオベリスクが有名で、パリのコンコルド広場にあるオベリスクは、2本のうちの1本だけがフランスに送られコンコルド広場に建っています。先ほどのカルナック神殿ほど広大な敷地ではないのですが、見ごたえのある神殿です。






巨像や残された遺跡も保存状態が良く、エジプト史の重みを感じられます。


ルクソール神殿とカルナック神殿の間にはスフィンクス参道がつながっています。この参道の脇に、約1200台のスフィンクスがずらっと並んでいます。この後帰りも約5kmの道のりを歩いてルクソール神殿からホテルまで戻りました。


夜になったため夕食をホテルで取りたいと思います。夜のナイル川です。なかなか良い夜景ですね。


夕食はホテル敷地内にある外のレストランでステーキを食べました。イスラム教の国でアルコールはほとんど売ってませんが、このヒルトンルクソールにはありました。喉がカラカラだったので、ビールとともに夕食を取りました。

<4日目>
4日目はルクソール~カイロまでの飛行機での移動日です。


まずは朝食です。パン多めです。


朝食後、レストラン外を出ると今日も良い天気でした。本当に良い景色です。

朝食後チェックアウトし、昨日のタクシードライバーさんと再会しました。朝10時に出発するのでホテルの車止めに待っていてと伝えたのですが、きちんと待っていてくれました。空港までの道のりで、お子さんは二人いるとかたわいもない雑談をしていたら約15分ほど到着しました。送迎代+チップを払い、昨日と今日のお礼を伝えまたルクソールに来たいですと言ったらすごく喜んでくれました。少し寂しかったのですが最後に握手をして別れました。このドライバーさんのおかげでエジプト人の中にも良い人がいるんだなと好印象になりました。


ルクソール空港はかなり小さな田舎の空港です。エジプトの空港は保安チェックを2~3度します。チェックインカウンター前でまず1回目の荷物&ボディチェック。体を裏表全部触られ、右足左足も全て触られます。またチェックイン後に2回目の荷物&ボディチェック。今度は靴も脱がされます。最後に荷物を開けられて目でチェック。こんなに保安検査が厳しいのはイスラエル以上かもしれません。保安検査場で1人のおじいさんが検査員に大声で文句をずっと言っています。検査員達もずっと苦笑いしてますがすごい勢いで文句を言っており正直ドン引きです。


エジプト航空でルクソール~カイロまで移動です。この日の飛行機はエジプト航空の塗装もなく真っ白の機体です。これは他社から機体を買い取ったばかりか、他社からリースしている感じです。こういう場合は古い機体が多く、案の定機内に入ると座席とかが古く、安全に飛んでくれと願うばかりでした。


窓側席に座っていると、保安検査場で大声で文句をずっと言っていたおじいさんが機内に乗り込んできました。まさか隣席じゃないよねと思いながら見ていると、そのまさかでした。「うぁ~、1時間ほどのフライトだけど隣はしんどい。。。」そしておじいさんは飛行機にあまり乗ったことがないのか、離陸する直前になり飛行機のエンジンがうなりだすとお経のような呪文を唱え始めました。飛行機も古いうえ隣でお経のごとくずっと唱えられ、恐怖感がマシマシになりました。その後おじいさんは水平飛行になる20分くらいモゴモゴ唱えていました。水平飛行になった後は静かになったのですが、また着陸15分前くらいから唱え始めました。無事に着陸しましたが短いフライトで良かったです。(苦笑)


カイロ空港に到着して外にでた後、すぐに「タクシー?」と声が掛かりました。Uberに乗るか迷っていたのですが早くホテルに着きたかったため、その運転手と交渉することにしました。約10ドル(約1,500円)前後で行けることは調査済でした。「ホテルまでいくら?」「20USドル」「高いから10ドルなら乗るけど」「15ドルは?」「10ドルでないと乗らない」と言って他のタクシーを探そうとすると、「分かったチップ全部含めて10ドルでいい」と言われたため乗ることにしました。ホテルまで約40分くらい掛かるのですが、途中で高速道路の料金所みたいな所を通った時に「料金所払ったから、テン,ヒフティ」と言い始めました。10.5ドルか、まぁさっき10ドルって言ったけど10.5ドルであれば約80円くらい追加だからまぁ良いかみたいな気持ちでOKと軽く受け流してました。そしてホテルへ到着し10.5ドルを払おうとしたところ、「違う、俺が言ってるのは50ドルだ!」と。「は?最初に10ドルって言ったよね?料金所通っただけでなぜ10ドルが50ドルに上がるんだ?」と言ったら何かモゴモゴ言ってました。とりあえず10ドルだけ支払い後部座席にあるスーツケースをひったくって、嫌がらせに前のドアと後ろのドアを全開にした状態で降りてきました。スーツケースを持っていかれたらどうしようという思いはあったのですが、ホテル前に警備員がいたので強気に出たところ、追ってくるわけでもなくそのまま帰っていきました。とりあえず50ドルって言って払ってもらえたらラッキーくらいの感じでしょうが浅はかすぎです。怖いからと言って50ドルを払う人もいると思いますが、払った人はボッタクリや騙されたと言わざるを得ないケースです。これがこの旅行中にエジプト人に怒りを感じた2件目です。


カイロのホテルはSteigenberger Hotel El Tahrirです。場所はOLD CAIROにあり、ツタンカーメンの黄金マスクがある考古学博物館のすぐ近くです。


ホテルにチェックイン後に夕方のカイロ市内を散策してみました。


エジプトは信号機が全くないばかりか、横断歩道や歩道橋が全くありません。そのため、道路の向こう側に行くには全て走ってくる車を避けながらわたる必要があります。1車線ならまだしも、片側3~4車線ある道路でも車の間を横切る必要があります。


ホテルに戻り、窓から外をみたところまるで廃墟でした、、、。この後就寝したのですが、夜中の1時ごろ近くの工事現場から「ドドドドドドドドドッ!」という重機の爆音がしたため目が覚めました。その工事現場の爆音が2時頃まで続きまったく寝れません。爆音の工事をそんな深夜にするなんて日本では考えられない状況に、エジプトでは色々なことが起こり過ぎて旅慣れしている私でもパニックです、、

<5日目>
今日はピラミッド・エジプト大博物館・考古学博物館に行って、深夜便で日本に戻る予定です。


昨日の工事爆音のおかげであまり寝れずに朝を迎えました。とりあえず朝食です。


無難にべーグルとかハムなどの朝食です。

朝食後は早速観光に出発です。まず最初はピラミッド観光をする予定ですが、ホテルからピラミッドまでは15kmくらいありさすがに歩くのは厳しいので、途中までメトロに乗り残り約8kmをピラミッドまで歩くことにしました。


まずはホテル近くの駅からメトロに乗車です。


ローカル用のメトロで、見た感じ外国人と思える人は乗ってませんでした。


メトロ駅を降りてここから約8kmを歩きます。降りた瞬間ゴミが散らばっており、きれいとは言い難い街並みでした。


Google Mapを見ながらピラミッドまでどんどん歩いて行きます。気温は約20℃前後で歩きやすい気温です。かなりローカルな地区でエジプト人以外見かけません。そんな中アジア人が歩いているのが珍しいのか、いろんな子どもが「チーニー(中国人)」のように声をかけてきます。面倒なので無視してどんどん歩いて行きます。


途中で馬なのかロバなのか二人乗りしていました。またインドにあるトゥクトゥクみたいな車も多く走っています。


1時間半ほど歩いてきたところ、前方にピラミッドが見えてきました。


さらに行くと大きなピラミッドが。都市の向こうに見えるピラミッドの構図がすごい!!そしてピラミッドが大きい!!初めてのピラミッドで感動しました。


2時間近く歩き、ようやくチケット売り場ゲート近くに来ました。入場料は700ポンド(約2,100円)で、クフ王のピラミッド内部に入るのは別途に1000ポンド(約3,000円)が必要です。両方を購入しました。


チケットを購入しエリア内に入りました。こちらから朝は逆光になるようです。


最大のクフ王のピラミッドは想像以上に大きすぎです。だいたいモナリザのように絵画とかは思ったより小さいという感想ですが、ピラミッドは思ったより大きい。人のサイズと比べてみてください。


ピラミッド側からカイロ市内を見渡しましたが、観光バスがすごいですね。さすが世界で有名な観光地。


一番大きなクフ王のピラミッドに入ります。別料金で1000ポンド(約3000円)のチケットを購入済です。


なかは狭く暑い。このような狭い通路は片側通行ではなく双方通行です。また天井も低く大半がこのように屈みながら進んで行く必要があります。さらに朝の10時前後の時間帯は人の渋滞がひどく、全然前に進みませんでした。


混んでいたこともあり20~30分くらいかかり、そろそろ行き止まりの部屋に到着です。


最後の部屋に到着しました。狭い部屋で石棺が置いてあるだけの部屋です。


下りも狭くて湿気の多い通路を降りていきます。


この後外に出てピラミッドエリアを散策してみました。写真は中サイズのクフラー王のピラミッドです。ラクダに乗っている人もおり、ピラミッドの雰囲気に合いますね。


小サイズのメンカウラー王のピラミッド。


そしてこちらは有名なスフィンクスですね。ライオンの身体と人間の顔を持った神聖な存在あるいは怪物らしいです。「The エジプト」という写真だと思います。


エリア内を散策していいると子供たちから「ハロー!」や「フォトOK?」と声を掛けられまくり、時間があったので写真を数十人くらい順々に一緒に撮ってあげました。


出口へ来ましたが、このように子供たちの遠足コースのようで団体がたくさんいます。ピラミッドエリアを一通り見終えたので、次は最近OPENしたエジプト大博物館に行ってみようと思います。ここから3kmくらいですが、まだ元気なので歩いて行きたいと思います。


歩いて45分くらいで到着です。日本の援助で作られたといううことで正面に日本語が書かれています。


入場料は1200ポンド(約3,600円)と高めでした。将来的に次に行くカイロ市内の考古博物館のツタンカーメンの黄金マスクもこちらに移設する予定のようです。


中に入ると非常にきれいで近代的な博物館という感じでした。


エジプトらしくない(失礼?)、綺麗で大きな博物館です。


このエジプト大博物館はピラミッドに近いエリアにあり、館内からピラミッドも見渡せます。


色々な像が展示されています。


こちらは木棺のようです。


その他エジプト史にまつわる様々な展示品がありましたが、世界史が苦手だったせいもありエジプト史を全く勉強せずに来てしまったことに後悔しました。もっとエジプト史を学んで来ていれば、違う見え方ができたはずだったと思います。
一通り見終えたので、次はホテル近くの考古学博物館へ移動です。さすがに疲れてたのでエジプト来て初めてのUber移動となりました。30分くらい乗ったのですが、たったの200ポンド(約600円)でした。それを考えると今まで払いすぎてた気がします。


考古学博物館に到着です。入場料は450ポンド(約1,400円)です。先ほどのエジプト大博物館とは違い年季の入った建物でした。これはこれで味がある博物館です。


色々な部屋があり部屋ごとに見ていきますが、こちらは木棺です。日本だったら厳重に管理されそうですが、学校の理科室か?と言った簡素なガラスケースに入っています。


考古学博物館で有名な犬ですが、これはアヌビスと言って古代エジプトの神で死者の神、墓地の神との事です。


こちらは、アメンエムハト3世のスフィンクスです。


そしてツタンカーメンの黄金マスクの部屋です。この中は写真撮影禁止で、係員が厳しくチェックしていますので写真はありません。写真を撮っていた人が係員から注意を受け、写真データを全て消されてました。黄金マスクの周りには人だかりができているかと思いましたが、特に人だかりができているわけではなく、ツタンカーメンて有名なのは日本人だけ?と勘違いしそうでした。


黄金マスクはルクソールで発見され、1925年にこの考古博物館まで移送されたようです。ツタンカーメンのミイラはルクソールの王家の谷で見てきました。考古学博物館を1時間ほど見て周った後、ホテルへ戻りました。これですべてのエジプト観光は終了となりました。この後ホテルで少しゆっくりし、深夜便で帰国しますので21時頃空港へ向かう予定です。


タクシーでカイロ空港まで戻ってきました。カイロはエジプトの首都の大きい空港ですが、お店等は少なめです。お土産に何を買おうかと思いましたが、とりあえず中東と言えばのデーツを2つ買ってみました。


帰りはカタール航空とJALに乗り継いでビジネスクラスで帰国します。


カタール航空で楽しみしていたのは、A350-1000のQ-SUITEという最新ビジネスクラスに搭乗できること。写真のように一つ一つの席が個室になり今まで搭乗した飛行機の中で過去一番の乗り心地でした。残念なのはカイロ~ドーハが3時間だけのフライトという事です。


モニターも大きく画像もきれいですね。


食事もフルコースで提供されましたが、これも機内食で過去一番のおいしさ!と言っていいほどおいしい。ずっと乗っていたいと思わせる飛行機でした。


3時間でドーハに到着です。本当にドーハ空港は空港内とは思えないほど綺麗ですね。


空港は朝7時くらいなのにかなりの混雑度です。


ドーハ~羽田もビジネスクラスで約10時間の空旅です。JALのビジネスクラスも悪くないのですが、カタール航空のQ-SUITEに乗った後は、どうしても物足りなさが。。。。


ようやく羽田に到着です。この後無事に到着したのですが、深夜1時前に到着なので終電はありません。ただ、現在はドーハ線のビジネスクラス帰国客に限りタクシークーポン2万円分がついてくるキャンペーン中だったので、それを利用しての帰宅となりました。

これで「エジプト カイロ・ルクソール旅行記」は完了です。
エジプトは、世界遺産の観光スポットもたくさんあり整備もされていますので、一生に一度は行く価値がある国だと思います。ぼったくりや騙そうとする人もいる中で良い人もいますので、日本だけに収まらず色々な意味で学びがある国です。ぜひ一度は行ってみてください。
最後に良い点と、注意点を記します。

【エジプトの良い点】
・ピラミッドなど有名な観光スポットが多く見どころが多い。
・物価は比較的安い。
・文化が日本と違うので、見聞が広がる。

【エジプトの注意点】
・ボッタクリやお金を騙そうとしている人に注意。
 =>あちらから話しかけてくる人は基本的に無視。
   =>タクシーや物価などの相場を事前に調べておく。
・交通インフラが整っていないため、タクシーやUberでの移動が必須。
・各施設や遺跡の入場券を買う際に現金不可でほとんどがクレジットカード決済のみのため、クレジットカード数枚携帯が必須。

最後まで読んでいただき有難うございました!
【了】

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