車間距離の目安
実際に運転をする時、悪天候時ではどれくらい車間距離を取ると安全でしょうか。
まず大前提に
20km/h走行…乾燥路面の停止距離 9m
30km/h走行…乾燥路面の停止距離 14m
40km/h走行…乾燥路面の停止距離 22m
90km/h走行…乾燥路面の停止距離 93m
という目安があり、ここから
●湿潤路面…乾燥路面の約2倍の車間距離
となり、
さらに、
●圧雪路面…乾燥路面の約3~4倍の車間距離
●凍結路面…乾燥路面の約8~10倍の車間距離
を取るように意識をしましょう!
発進の方法
●AT車
・クリープ現象を利用した発進
・ふんわりアクセル
●MT車
・ノンアクセル/クラッチスタート
・セカンド発進
ゆっくり勢いをつけすぎないように発進をしましょう!
減速の方法
スリップ事故を起こした運転者の原因と心理状況に
・ブレーキを強くかけすぎてしまった…
・驚いて咄嗟に急ブレーキをかけてしまった…
・アンチブロック・ブレーキ・システムのキックバックに驚いてブレーキを離してしまった…
などがあげられます。
そのため、
早め早めのアクセルオフを心掛け、急ブレーキを踏まないようにしましょう。
・アクセルを止めるだけのエンジンブレーキを主体にする
・フットブレーキはブレーキランプが点灯する程度
・積極的なエンジンブレーキの活用
・クリープ現象になるまでのおおよその距離を知るために、各レンジ(ギア)のエンジンブレーキの効き具合を熟知しておく必要があります
停止の方法
●停止の際の注意点事項
・前の車に対し3~4台手前でクリープ現象の速度になるように調整して運転しましょう。
・路面状態によっては停止寸前で10m位滑ることがありますので
前の車や停止線(交差点)より1~2台くらいの余裕をもって空けて停止しましょう
・急な短い坂は坂の下で待ちましょう!
進路変更の方法
●進路変更は雪道などの悪路の場合、状況に応じてするようにしましょう。
・わだちがある場合、わだちから外れると思いもよらない動きを取ってしまう可能性があります。
・右折時は除雪の影響で道幅が狭くなってます。
・左折時は雪の塊が岩のように固くなり接触すると車体が損傷してしまうことがあります。
また、左折時に寄せてしまうと雪で隠れている側溝に脱輪してしまったり、
縁石(歩車道境界ブロック)に乗り上げてしまうこともあります。
車線変更の方法
●車線変更も進路変更同様、必要最低限に抑えましょう。
・車線変更する場合、わだちの無いところを狙って行いましょう。
・凍結路面や圧雪路面では速度を落とし緩やかなハンドル操作をしまょう。
・シャーベット状の雪質を甘く見ない!
…高速道路やバイパスなどで速度を落とさずに車線変更をしてスピンをして車両を損傷してしまうドライバーが多いです。シャーベット状の雪は水分を多く含んでいるのでハンドルを取られる可能性が高いので十分注意が必要です。
カーブや交差点の進行方向
●スローイン・スローアウトを心掛けましょう
・交差点付近は発進停止が多く路面が磨かれているので横滑りしやすいです。
・進行方向の路面状態が分からないため、注意が必要です。
走行していた路面状態が良好でも、曲がった先が除雪されていなかったり凍結路面であったりもします。
・右カーブをするときは路外逸脱や谷底転落に気を付けましょう。
・左カーブをするときは対向車との正面衝突に気を付けましょう。
スタックした時の対処法
方法1 アクセルのON OFFをこまめに繰り返し、振り子のようにして徐々に勢いをつける
(最悪の場合はドライブ(D)とリバース(R)を交互に入れる方法もある)
方法2 スタックしているタイヤ付近をスコップで堀り、毛布やタオルなどをタイヤの下に敷き、脱出する
方法3 駆動輪にタイヤチェーンを巻く
方法4 タイヤの空気を抜き、空気圧を下げ、接地面積を増やす
方法5 駆動輪にまんべんなく砂をかけてもらう
方法6 通りがかりの車にけん引してもらう
方法7 同乗者や通りがかりの人に押してもらう
(運転者も押している人も車の動きには十分注意しましょう)