【設立趣意書】
大学の目的は、学問の研究および人間形成であることは言うまでもありません。従って教職員、学生はそれぞれの立場に立って、教育、研究、勉学、課外活動等に協同して、また互いに援助し合いながらこれに専念することが本来の姿です。しかしながら日本の文教政策が貧困であるために、学内の教育、研究、厚生福利等の諸施設の不備、高い授業料、マスプロ化が生じ、学生生活の全般にわたって、生活と学問的意欲が破壊されています。とりわけ経済生活は窮乏化しており教科書、参考書等が買えないどころか授業料さえ払えない学生がおります。このためアルバイトに無理を重ね、勉学するどころか、病に倒れるという学生がいることを見のがすことはできません。また教職員も学生と同様の状況の中で、教育と研究に専念できない状態も生まれています。学生、教職員のこのような経済的窮乏を前にして本学においては、十年の長きにわたる生協設立の運動の中で、昭和43年1月に学園消費組合が設立されました。その後、相次ぐ物価の上昇の中で学園消費組合によって不十分ながらも組合員の生活を守るための活動が進められてきました。昭和44年12月の学園消費組合第4回通常総代会に於いて、学生、教職員の文化的、経済的生活の改善向上のために、学生、教職員自らの手で、より民主的合理的に運営される機関を設立し、漸次諸種の文化的福利的事業を発展させていくために、教授会の助言指導の下にある学園消費組合を発展的に解消し、生活協同組合を設立することが決議されました。そして、真に民主的で信頼され利用される生活協同組合設立の準備が進められ昭和45年2月の学園消費組合第2回臨時総代会に於いて生協設立発起人会が結成されました。生活協同組合は、いっさいの思想、信条の違いをこえて各人の事由と権利を尊重し、相互の信頼によって結合する経済的相互扶助組織です。この組織が永続性を確保するために法人格を取得し、生活協同組合として、より広範な社会的連帯の上にたって、大きく発展することが重要になってきています。ここに生活協同組合設立の趣意を明らかにし、全学生、教職員こぞって、生活協同組合設立に賛同されるよう切に希望する次第であります。
▶︎生協加入・脱退・変更手続きについて
生協加入についてご確認いただき、加入しての店舗のご利用をお待ちしております。