横浜市立大学生協では、2023年5月23日に開催しました2023年度通常総代会で「横浜市立大学生協再生計画(2023-2025)」を策定しました。
2023年4月より原則対面授業が再開しキャンパスも活気が戻ってきた時期に、大学の変化に合わせて横浜市立大学生協も進んでいくことを宣言しています。
はじめに
このたび横浜市立大学生協では「横浜市立大学生協 再生計画」として、未来へ向けての新たな方針を策定することになりました。
横浜市立大学生協は1961年7月に設立し、60年以上にわたり組合員の生活や勉学研究を支えるための活動を行ってきましたが、2019年度以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、横浜市立大学生協も経営的に厳しい状況に立たされております。しかし、私たちは困難な時期だからこそ、これからの組合員の大学生活を支援していくための方針を明確にすることを決意しました。
組合員の生活様式の変化、大学や社会の変化に対応し「組合員の暮らしの向上」を実現し続ける事ができる活動や経営状況を維持・発展させていきます。
基本方針(横浜市立大学生協の目指すこと)
①横浜市立大学の理念(YCUミッション*1)と基本方針*2の実現に協力し、大学関係部署との連携、提案強化を進めます
②横浜市立大学に安心して入学し、充実した大学生活を過ごして卒業できるようサポートします
③横浜市立大学と組合員の大学生活に貢献し続けるために、安定した事業運営のための改革を進めます
※1 YCUミッション…国際都市横浜と共に歩み、教育・研究・医療分野をリードする役割を果たすことをその使命とし、社会の発展に寄与する市民の誇りとなる大学を目指す。
※2 基本方針…「横浜から世界へ羽ばたく人材育成」「知の創生・発信」「知的・医療資源の還元」
2025年までの横浜市大生協再生計画
1.大学や組合員の声と参加を中心に、事業活動を進めます。
2.組合員の協同で大学生活の充実に貢献し、ともに学び成長する事業活動を進めます。
3.福利厚生にかかわる多面的な事業活動を通じて、大学と組合員の生活に貢献します。
4.大学や組合員に寄与するために、安定した事業運営のための改革を進めます。
5.持続可能な社会づくりに貢献するために、学生団体と連携した取り組みを進めます。
1.大学や組合員の声と参加を中心に、事業活動を進めます。
①大学との懇談
・横浜市立大学の生活空間を支えるパートナーとして大学への報告や提案を行い、事業活動の発展を進めます。
・関連部署とのコミュニケーションを強化し、連携や協力した事業活動を進めます。
②調査活動
・組合員の生活実態や生協への要望・期待を把握するため、多くの組合員が参加しやすい調査活動を行います。
・調査活動で把握した声やニーズを事業活動に反映させます。
③広報宣伝
・より多くの参加に繋げるために、大学との連携を強化し生協の情報を周知できるようにします。
・宣伝ツール(Twitter、ホームページ、メールマガジンなど)の見直しやさらなる活用を行います。
・組織委員会や学生による宣伝と連携する事で広報宣伝を強化し、より多くの組合員に情報を届けます。
④組織委員会
・理事会の補助執行機関である学生委員会の組織強化を行います。
・学生委員会による店舗活動、広報宣伝、組合員参加型企画などの組合員活動を進めます。
2.組合員の協同で大学生活の充実に貢献し、ともに学び成長する事業活動を進めます。
①新学期事業
・先輩学生による新学期アドバイザー組織を強化します。
・先輩の知恵や経験・体験をより多くの新入生に伝えることで、新入生が抱える入学前の不安を新生活への期待や安心に変えられる取り組みを進めます。
・先輩たちの大学生活や勉学研究の実態に基づいた新学期用品(横市パソコン、英語学習教材、生活用品など)を先輩たちと一緒に選定、提案することで、安心して効率的に学び深めるためのサポートを行います。
②在学中の事業活動
・組合員のより充実した大学生活に貢献するための事業のシェア拡大を進めます。(語学留学、卒業袴事業など)
・在学中や卒業後の活躍を応援するための、キャリア形成支援や資格取得をサポートする事業のシェア拡大を進めます。(資格取得講座、運転免許取得、就活応援など)
③学びと成長事業
・パソコン講座や英語講座、大学生活スタートアップ講座など、先輩と後輩が学び高めあう協同体験による学びの場を提供します。
・先輩の主体的な参加により、後輩の背中を押しながらともに学び成長する事業活動を進めます。
3.福利厚生にかかわる多面的な事業活動を通じて、大学と組合員の生活に貢献します。
①生協共済加入
・組合員メリットの創出と大学生活に寄り添う事業活動を進め、生協への加入を推進し組合員を増やします。
・在学中の病気やケガなどの「もしもの時」のための備えの必要性や、たすけあいの大切さ、共済の加入メリット、大学生活にあった保障内容などを伝え、共済加入を推進してたすけあう仲間を増やします。
・共済がより身近な存在となるよう、特徴的な給付事例や身近な学生生活の危険などを伝え、給付漏れの減少や予防提案活動を進める事で、共済の価値を高めていきます。
②食事業
・大学生活を支えるための「満足感」「栄養バランス」「健康や食育」を意識したメニュー提供を行います。
・フェアメニュー、各種団体とのコラボメニューなどを積極的に導入し、飽きの来ないメニュー提供や各種団体のチャレンジの場の提供を行い、メニュー要望にも応えていきます。
③研究費利用
・横浜市立大学での学びを支えるための勉学研究用品の提案や利便性向上を進めます。
4.大学や組合員に寄与するために、安定した事業運営のための改革を進めます。
①利便性向上
・大学生協アプリと生協電子マネー(生協マネー、学食マネー)を活用し、利便性向上やポイント還元等による組合員メリットの創出を進めます。
・営業時間外や来店しなくても組合員サービスや利用ができるよう、WEBサービス(ECサイト、ホームページ機能、メールなど)の整備を進めます。
②営業時間
・コロナ禍で大きく変化した大学生活(オンライン化、登校率、課外活動、学内滞在時間など)による学内状況と、福利厚生を担い生活を支える生協の役割を踏まえ、営業時間の再拡大や新営業時間の検討を行います。
③経営再建
・「事業継続が一番の組合員サービス」をもとに、これまでの累積赤字縮小と赤字経営脱却のための構造改革を早急に進めます。
・経常剰余率1%が達成できる事業体への経営再建(生協再生)を進めます。
・経営再建(生協再生)後には、累積赤字と収支バランスを考慮したサービスの再拡大を進めます。
④店舗、職場の環境改善
・会計システム、勤怠管理システムの導入、新レジの安定稼働などによる、コスト削減を進めます。
・生協電子マネーの利用増によるスピード改善と決済手数料縮小、セルフレジの検討など、システム導入による効率化を進めます。
・劣化や老朽化した機器や備品の入れ替えを進めます。
・多様なライフスタイルに合わせた働き方や雇用の実現を目指します。
5.持続可能な社会づくりに貢献するために、学生団体と連携した取り組みを進めます。
①SDGsの推進
・食堂、購買店舗でのフードロス削減やSDGs推進の取り組みを進めます。
・SDGsの推進をはじめ、社会から求められる責任を果たせるよう様々なことに取り組みます。
②学生団体との連携
・SDGsの推進にチャレンジする学生団体と連携し、食堂、購買店舗での取り組みを進めます。